ベジタリアン 西海岸カルチャー 食文化

ベジタリアン(Vegetarian)にも種類はイロイロ

12/29/2015

ベジタリアン(Vegetarian)の種類

ベジタリアンは主に4つのタイプに別れます

「ベジタリアン」という言葉を世界で初めて使ったと言われるイギリスのVegetarian Society(ベジタリアン協会)によると、ベジタリアンは主に以下の4つのタイプに分かれます。

 

①ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto Ovo Vegetarian
野菜、フルーツ等に加えて乳製品、卵も食べる人。ベジタリアンの中でも最も多いタイプです。

②ラクト・ベジタリアン(Lacto Vegetarian
野菜、フルーツ等に加えて乳製品も取るけれど、卵は食べないというタイプ。

③オボ・ベジタリアン(Ovo Vegetarian
野菜、フルーツ等に加えて卵も食べるが、乳製品は食べないというタイプ。

④ビーガン(Vegan
野菜、フルーツ等以外は乳製品も卵も、その他動物性の製品(油など)も一切食べないというタイプ。

 

ちなみに、アメリカではベジタリアンで卵を食べるというタイプも、放し飼いで育てられた鶏の卵で、しかもオーガニックのものを選ぶ人が多いです。いわゆるブロイラーのような狭いところで大量に育てられた鶏の卵は、動物愛護の観点でも、健康の観点でも、ベジタリアンには敬遠されがちなのです。

 

魚は食べてもいい?
その他のベジタリアンのタイプ

上記以外にも、さまざまなベジタリアンのタイプがあるので、その一部を紹介しますね。

 
●セミ・ベジタリアン(Semi Vegetarian)
基本的にはベジタリアンだが、少しの肉は食べてもOKというタイプ。

●ダイエタリー・ヴィーガン(Dietary Vegetarian)
基本的にヴィーガンだが、食においてのみ完全菜食主義を貫き、それ以外で革製品を使うことなどを避けようとまではしないタイプ。

●フルータリアン(Fruitarian)
動物はもちろん、植物も殺したくないというタイプ。茎や根っこなど植物の命を奪ってしまう部分は収穫せず、収穫しても植物自体を殺さない果実のみを食べる、という考えが根本にあります。さらに一歩進んで、熟して地面に落ちた果実だけを食べるという厳格なフルータリアンもいます。

●ペスコ・ベジタリアン、ペスカトリアン(Pescatarian)
野菜やフルーツのほかに乳製品、卵、さらに魚を食べるタイプ。

●マクロビオティック(Macrobiotic)
日本で第2次世界大戦前後、食文化研究家の桜沢如一が考案した、玄米や雑穀、野菜を主食にし、動物性食品を食べない食生活法。
「糖分を制限すること」
「野菜は根茎葉全てを摂取すること」
「食事は1口ごとに最低30回以上は咀嚼すること」
「農産物は有機肥料で育てられ、農薬を使用していないものに限定して使用すること」
など、独自の考え方があるので、単純にベジタリアンとは言えませんが、肉を食べないという点においては、ベジタリアンの一種と言えます。また、有機農法によって作られた農作物を食べることを重視するという意味では、西海岸におけるオーガニック食品を嗜好する文化とも通じるところがあります。

さあ、ベジタリアンの主なタイプは理解いただけましたか?皆さんはどのタイプなら実践できそうでしょうか?

 

◉引用元:

  • What is a vegetarian?」(Vegetarian Society)
  • ベジタリアニズム」(『Wikipedia』)
  • マクロビオティックとは…」(日本CI協会)
    • この記事を書いた人
    • 最新記事

    Totti

    LA在住歴10年超のアラフォー日本男児。日本では書籍や雑誌、Webメディアの編集および執筆、広告制作などに従事。現在はフリーランスの編集者&ライター。

    -ベジタリアン, 西海岸カルチャー, 食文化