ロサンゼルスには映画館や美術館、ビーチなど魅力的なスポットがたくさんありますが、意外と見落とされがちなのが図書館です。
私自身も「本を借りる場所」くらいの認識でしたが、実際に利用してみると、そのサービスの充実ぶりに驚かされました。
無料Wi-Fi、印刷・コピーがデフォルトで提供されているアメリカの図書館て、ノマドオフィスのようにも使えてとっても便利です。駐車場もあるし。
日本人にとっては、日本語の本が読めたり、州立公園の入場パスを借りられたりと、知っているだけで生活が豊かになるサービスがたくさんあります。
今回は、Los Angeles Public Library(ロサンゼルス市立図書館)の魅力、そして今年100周年を迎えたDTLAのCentral Libraryをご紹介します。
使わないと損!市立図書館のおすすめ活用法
ロサンゼルス市立図書館(Los Angeles Public Library=LAPL)は、カリフォルニア州在住者であればロサンゼルス市以外に住んでいても無料で図書館カードを作ることができます。
(ロサンゼルス市民はオンラインで即時発行可能なe-cardが利用可能)
70以上のブランチがあり、借りた本やDVDはどのブランチで返却してもOKです。また、最寄りのブランチに無い本はオンラインからHold(予約)すれば、最寄りのブランチに届けてくれるサービスもあります(なんと親切な!)。
そしてどこの図書館にも駐車場があり、無料またはかなり安価で停められるところ。例えばDTLAのCentral Libraryの駐車場は週末はFlat rateで終日1ドルです。
日本語の本・映画もある
各ブランチによって冊数は異なりますが、小説・エッセイ・実用書・料理本・子ども向け絵本・漫画などが揃っています。
最新刊が並ぶ日本の大型書店には及びませんが、「英語ばかりで疲れたので日本語の本を読みたい」というときには十分なラインナップです。
因みに、直木賞や芥川賞の受賞作品、本屋大賞の作品は、Central Libraryには一通り揃っているそうです。
オンラインで予約・取り寄せができる
ロサンゼルス市立図書館のオンライン・データベースから、蔵書を探したり、予約・取り寄せ(最寄りのブランチに届けてもらう)をすることができます。
レンタル期限は3週間で、最寄りの図書館で返却可能です。


因みに、2025年の直木賞受賞作『カフェーの帰り道』(嶋津 輝)、芥川賞受賞作『時の家』(鳥山 まこと)と『叫び』(畠山 丑雄)、本屋大賞受賞作『カフネ』(阿部 暁子)、2026年本屋大賞受賞作『イン・ザ・メガチャーチ』(朝井 リョウ)、そしてマンガ大賞受賞作『本なら売るほど』(児島 青)の1・2巻がありました。
後述のカリフォルニア州立公園パスも、ここから予約が可能です。
電子版で日本の本・雑誌が読める
ロサンゼルス市立図書館が提携しているWebサービス「Libby」や「PressReader」を使うと、本・オーディオブック・雑誌の電子版がレンタル可能です。
バックナンバーならLibby

例えば2026年6月現在、日本語の本は2,403件、日本語のオーディオブックは76件、日本語の雑誌は175件ヒットします。
雑誌でいうとPOPEYE、CasaBRUTUS、BRUTUS、Hanako、ELLE、VOGUE、GQ、Ginza、婦人画像、OZ、クロワッサン、Tarzan、&Premium、anan、Ku:nelなどなど、有名雑誌のバックナンバーがレンタルできます。
こちらも返却期限は3週間です。
最新号はPressReader

いずれのサービスもWebブラウザとアプリで利用可能です。
提携先から「Los Angeles Public Library」を選択し、図書館カードの会員番号とPIN番号(4桁数字)を入力するとログインできます。

書籍以外にも映画など動画のオンラインレンタルサービスもあります。
詳しくはロサンゼルス市立図書館サイトのデジタルライブラリーをご覧ください。
カリフォルニア州立公園のパスが借りられる

わたしが最近最も利用しているのがこのサービスで、「California State Library Parks Pass」を無料で3週間レンタル可能です。200以上のカリフォルニア州立公園・ビーチで車両入場料(10〜20ドル)が無料になります。
State Park Pass(California Explorer Vehicle Day Use Annual Pass)は195ドルなので、頻繁に行く人は年パスを購入してしまった方が便利ですが、たまに使う程度の人はこのパスをレンタルするのもありです。
全て貸し出されている場合は前述の図書館のオンライン・データベースから「Hold」しておくと、レンタル可能になったところでEメールが届きます。大抵1週間くらいで連絡が来ます。
美術館や博物館、舞台の無料パスや割引も
あまり知られていませんが、図書館カードを持っていると「Discover & Go」というサービスも利用できます。
提携している博物館や文化施設の無料・割引チケットを予約できる仕組みです。
LibbyやPressReader同様、図書館カードの会員番号とPIN番号でログイン可能です。

例えば、Academy Museum、La Brea Tar Pits、Petersen Automotive Museum、Natural History Museum、GRAMMY Museum、LA Opera、Los Angeles Zoo、The Music Centerなど、ミュージアムの入場料が割引/無料になったり、舞台のチケットが割引になります。
DTLAのCentral Libraryは建築物として一見の価値あり!
ロサンゼルス市立図書館のHeadquarterとも言うべきCentral Library(正式名称はRichard J. Riordan Central Library)は1926年開館したロサンゼルスを代表する歴史的建築です。

ダウンタウンにあるCentral Libraryは、1926年に開館したロサンゼルスを代表する歴史的建築です。1986年の大火災で大きな被害を受けましたが、歴史的な本館部分を修復・保存しながら大規模な増築が行われ、1993年に再オープンしました。館内には美しいロタンダや壁画が残されており、図書館としてだけでなく建築スポットとしても訪れる価値があります。



蔵書が多く、最寄りのブランチでは見かけない本が多数あります。
ノートパソコンの貸し出し、動画やポッドキャストのレコーディング・スタジオや編集用パソコン、3Dプリンターや大判の印刷機、刺繍用ミシン、英語クラスや移民の就職サポートなど、本以外のサービスも充実しています。
Richard J. Riordan Central Library
住所:630 W. 5th Street, Los Angeles, CA 90071
公式サイト:https://www.lapl.org/branches/central-library
駐車場:524 South Flower Street Garage(詳しくはWebで)
眺めの良いロサンゼルスのおすすめ図書館
ロサンゼルス市立図書館グループではなく、ロサンゼルス郡立図書館グループの中からも、特におすすめの2つをご紹介します。
海を見ながら読書ができる図書館

1つ目はマンハッタンビーチの公立図書館。
ピアまで徒歩5分ほどのところにある図書館で、窓辺にあるチェアには小さなテーブルも置かれていて、海を見ながら仕事をすることも。

外にも椅子が設置されていて、木陰で海風を感じながら過ごすこともできます。
専用パーキング(無料)があり、平日は大抵停められます。周辺には無料のストリートパーキングもあります。
但し火曜日は図書館の駐車場でファーマーズマーケットが開催されているので注意が必要です。
Manhattan Beach Library(LA County Library)
住所:1320 Highland Ave, Manhattan Beach, CA 90266
公式サイト:https://lacountylibrary.org/location/manhattan-beach-library/
贅沢な時間が流れる図書館

2つ目はWest Hollywoodの公立図書館。
こちらは重厚感のあるインテリアが特徴で、落ち着いた雰囲気です。

窓辺にはモダンなチェアが並び、向かいのPacific Design Centerを建築を眺めながら読書ができます。
専用パーキングはValidation方式で3時間まで無料です。
West Hollywood Library(LA County Library)
住所:625 N San Vicente Blvd, West Hollywood, CA 90069
公式サイト:https://lacountylibrary.org/location/west-hollywood-library/