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LAの新名所COSMで体験した映画の未来

09/27/2025

COSMでMATRIX

こんにちは、MAYです。

ロサンゼルス国際空港(LAX)近くに、アメフトのSoFi Stadiumをはじめとする様々な施設が続々とオープンしています。
その中のひとつ、Immersive Experienceを売りにするドーム型のシアター「COSM」で『MATRIX*』を観てきました。
*COSM上映バージョンは『The Matrix in Shared Reality』

巨大な半球体のLEDドームに包まれるような映像は、従来の映画館とも、ライブ会場とも違う“没入体験”を生み出しているので、ロサンゼルスに来たらぜひとも行ってみていただきたい!

とにかく没入感がすごい

COSMは半球体のスクリーンを中心に客席が回り込む造りで、映像が上から周囲へと広がる感覚が味わえます。
『MATRIX』のように映像表現の強い作品だと、細部の照明や空間演出まで身体で受け取るような没入感!
音響も立体的に感じられ、場面の緊張感や爆発シーンの重さが通常スクリーンより何倍もの迫力に。

ラスベガスのSphereの小規模&半分バージョン、を想像してもらうと分かりやすいかも。

COSMは、アメリカではテキサス州・ダラスにもあり、ロサンゼルスは2件目。
InglewoodのHollywood Park内にオープンした大型の没入型エンタメ施設で、ドーム状の高解像度LEDスクリーンを生かした体験型プログラムを主に提供しています。
アトランタやデトロイト、クリーブランドなどにも順次拡大予定の、今注目の没入型エンタメブランドです。

映像の美しさ x 没入感が凄い

半球体のスクリーンが、1階席から天井まで広がっているのが特徴。
2階中央席で観ると、上下左右、視界内は全てスクリーンという状態になります。

3階からの眺め
1階はこんな感じ

そして何と言っても、映像がものすごく美しい。

スクリーン自体が高解像度のLED。シーンによっては座席は昼間のような明るさにも。

映画鑑賞からスポーツ観戦まで

今回のように映画を上映する場合は、スクリーン中央に映画を映し出しつつ、"映画枠"の周りは映画の世界観を拡張しています。

例えば『MATRIX』だとこんな感じ。

Neoがポッドから現実世界に出てくるシーンでは、映画枠外でポッド空間が映し出される
ビル屋上の戦闘シーンでは映画枠外にビルが映し出され、発砲時には歪む演出

"映画枠"自体のデザインもシーンにより変わるし、枠外を使ってどう表現するか、このスクリーン用に新たにデザインされているわけです。

2025年9月現在、『MATRIX』のほかに、ラスベガスの大人気ショー『"O" by Cirque du Soleil』や、サーフィンのドキュメンタリー『Big Wave: No Room for Error』、NFLの試合観戦などが上映されています。

『MATRIX』上映前の予告で流れたスポーツ観戦映像は臨場感が凄い。
まるで目の前で試合が行われているよう。

全体的にラグジュアリー

土地が余っていたInglewoodにあるので、とにかく一つ一つが空間に余裕を持たせた作り。
COSM内も各階に広々としたラウンジが用意され、3階には屋外にもゆったりとしたラウンジが。

また、上映イベントに合わせて施設内を演出しているので、上映前からテンション上がりまくり。

ロビーの壁はMATRIXのオープニングシーンのよう
友人は迷わずBLUEをオーダー
MATRIXの電話ボックス
"MATRIX"から現実世界に戻るための電話も

座席からも飲食のオーダーができる&食べ物が意外と美味しかったのも◉でした。
スタッフが定期的に様子を見に来てくれて、頼めば水(無料)もサーブしてくれます。

COSMの隣にある駐車場(Structure 3)は、COSMの利用で4時間まで無料(要Validation)。
映画鑑賞+α、COSMや周辺をたっぷり満喫しましょう。

どの席がおすすめ?

チケット購入時に迷ったのが座席。

初めてだったので、どんなスクリーンなのかも、座席とスクリーンとの距離も全く分からず...。

COSMの座席
©COSM(★:今回MAYが予約した席)

スクリーンは地面から天井まであり3階席を覆い、左右は2階席を覆うほど。

映画を鑑賞する場合は、2・3階の中央席、特に2階席の最後列と3階席の最前列がおすすめ

今回わたしたちは3階席の最前列の中央で鑑賞しました。
本記事内やWest CoasterのSNSでの、映画上映中の写真・動画はその席から撮影したものです。

映画以外の映像を鑑賞する場合は、もっと前の席でも◉。
1階席でスポーツ観戦をしたら、まるでグラウンド or コートで観ているような感覚になりそうです。

Inglewoodの新名所、Hollywood Park

このInglewood の新しいエンタメ拠点は、SoFi Stadium を中心とする約300エーカーの複合開発『Hollywood Park』。
YouTube Theater や COSM などの施設がこの開発区画内にあり、MBAのClippersのIntuit Domeはそのすぐ隣に位置するため、一般的にはまとめて“Hollywood Park(または、Inglewood のスタジアム・エンタメ地区)”と呼ばれることが多いようです。

左側のシルバーの屋根で覆われているのがSoFi Stadium
右側の白い壁の施設がYouTube Theater

SoFi Stadium
屋根付きの大型多目的スタジアム。普段はNFLのロサンゼルス・ラムズ/チャージャーズの試合や大規模コンサートを開催し、座席数は約70,000(拡張で10万人規模まで可)など充実した設備を持つ。大きなイベント時は周辺が混雑するので時間に余裕を。
最近ではBeyoncéやKendrick Lamar & SZA、The Weekendなどがライブを開催して話題に。ロサンゼルスで大規模コンサートと言えばCrypto.com Arena(元Staples Center)やRose Bowlが定番だったけど、最近はSoFi Stadiumでの開催が目立つように。
https://www.sofistadium.com/

YouTube Theater
SoFi Stadiumのすぐ隣にある、小中規模のコンサートやイベント向けの屋内劇場型施設。
2025年3月に米津玄師がライブを行ったのはここ。
https://www.youtubetheater.com/

CineVita
レトロな外観とレッドカーペットが目を引くCineVita

CineVita:
"Live Cinema"を掲げる体験型の劇場で、映画のサウンドトラックや名場面をライブ演出で再現するショーを上演予定。
ステージが中央にあり、観客が360度で囲むという、サーカスのようなスタイルで、外観&内装もレトロなデザインの建物。オープニングは「Tarantino: Pulp Rock」で2025年11月までの期間限定上演。
https://thecinevita.com/

COSM:
没入型エンタメ施設で、直径約87フィート(約26.6m)の大型LEDドームを中核に据えた会場。高解像度(8K+/横12K相当)の曲面LEDで360度近い映像を表示し、映像・音響で“没入体験”を作る設計になっている。
https://cosm.com/

まだまだ閑散としているショッピングエリア

Shops at Hollywood Park / 公園・レジデンスエリア
飲食店、シネマ(Cinépolisなど)、パブリックマーケットや公園、ラグーン(人工湖)、そして住宅(低層のコンド)などがまとまったエリア。
https://hollywoodparkca.com/

Intuit Dome
上述の施設があるHollywood Parkの隣に位置する、MBAのLA Clippersの新アリーナで、近年完成した注目の屋内アリーナ。
https://intuitdome.com/


いかがでしたか?
こんな『MATRIX』を観たら、通常のスクリーンでは物足りなくなりそうな程の体験でした。
いつか、スクリーン全体を使った『MATRIX』(映画枠のないMATRIX)を観たいなぁ。

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MAY

東京でWebマーケティング・ECコンサルに従事した後、2011年に長年の夢であった海外生活をすべくロサンゼルスに移住。現在はフリーランスとして日米2拠点生活+旅をしながら暮らす。
趣味:旅(特にロードトリップ)、街散策、キャンプ、国立公園巡り、イベント巡り(特にフェスと映画祭)、西海岸メイドの素敵なブランドを発掘すること。

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