砂漠のリゾート地、パームスプリングスでミッドセンチュリーモダン建築を楽しむ!

ロサンゼルスから車で2時間ほど東に向かったところにある、パームスプリングス(Palm Springs)は、ハイキングやゴルフ、テニス、乗馬、カジノ、夜遊びなど、さまざまなアトラクションが楽しめる砂漠のリゾート地です。夏の最高気温は40°Cを超える一方、冬の平均気温は10°C後半と暖かく、避寒地としても有名です。

サン・ジャシント山(Mt. San Jacinto)をバックに、緑の芝生とモダンな建築物、背の高いパームツリー、そして真っ青な空が広がるのが、パームスプリングスならではの景色。
パームスプリングス

近年日本でも知名度が上がってきた音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」(正式名称は「Coachella Valley Music and Arts Festival」)が開催されるコーチェラ・バレー(Coarchela Valley)まで車で20分くらい。また、先日『West Coaster』でも取り上げた「サルベーション・マウンテン(Salvation Mountain)」には車で1時間ちょっと。これらに出かけるついでに立ち寄ったり、宿泊するのにもオススメのスポットです。

パームスプリングス サンジャシント山
標高約3,300メートルのサンジャシント山は、真夏でも山頂に雪が残っていることがあります。トラムに乗れば、標高約2,600メートルの山腹まで10分で到着!レストランやバー、資料館があるほか、ハイキング、さらに冬ならクロスカントリーなども楽しめます。

パームスプリングス トラム 頂上

山腹からの眺め。パームスプリングはもちろん、遠くまで見渡せます

乗車料が24.95ドル/人とちょっと高めなので、ハイキングや食事をしながら半日くらいはステイするといいかも。

◎ パームスプリングス・アエリアル・トラムウェイ(Palm Springs Aerial Tramway)
・住所:1 Tram Way Palm Springs, CA 92262
・Webサイト:https://www.pstramway.com/

ちなみに、トラムの駅(麓・山服)は、この後紹介するミッドセンチュリーモダン建築の1つとして挙げられています。麓のValley駅はアルバート・フレイとロブソン・チャンバースが、山腹のMountain駅はスチュワート・ウィリアムスによる設計です。

ミッドセンチュリーモダンな建築が
ぎゅぎゅっと詰まった場所

真冬でも温暖な気候のため、20世紀にはフランク・シナトラやエルビス・プレスリーをはじめ、多くのセレブや映画関係者がこぞって別荘や豪邸を建てたパームスプリングス。20世紀半ばに流行した「ミッドセンチュリーモダン」様式の建築物が、アメリカで最も高密度に集まっている場所の1つでもあります。そして、特にパームスプリングスで見られるこの様式の建築は、今日、「デザートモダニズム(Desert Mordernism)」と呼ばれています

例えばこんな建築家たちの建築物が…!

– リチャード・ノイトラ(Richard Neutra)
– ジョン・ロートナー(John Lautner)
– アルバート・フレイ(Albert Frey)
– フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)
– ルドルフ・M・シンドラー(Rudolf. M. Schindler)

デザートモダニズムの楽しみ方はいろいろ!

1. ビジターセンターに寄って地図をもらって自力で回る
パームスプリングスの北の玄関口に位置するビジターセンター(これ自体もモダン建築として有名)で建築物見学マップがもらえます。
・住所:2901 N. Palm Canyon Drive, Palm Springs, Ca 92262
・営業時間:9:00am-5:00pm(祝日は休み)
・Webサイト:http://www.visitpalmsprings.com/

2. スマホアプリをダウンロード(有料)して自力で回る
Palm Springs Modern Committeeが提供するスマホアプリ(iOS/Android)は4.99ドルで、80超の建築物の情報が入っています。エリア、建物名、建築家名から検索し、気になる建築物をブックマークすると、オリジナルの建築巡りマップが作れます。建築物や建築家に関する説明ムービーも見られるので、建築好きなら要チェックです。
・Webサイト:http://psmodcom.org/index.php/app

3. 見学ツアー(有料)に参加する
Palm Springs Modern Toursによる3時間のツアーに参加すれば、効率よく有名建築物を見て回れます。
・要予約:電話かWebサイトから
・料金:85ドル/人 
・Webサイト:http://www.palmspringsmoderntours.com/

4. 「モダニズムウィーク(Modernism Week)」期間中に訪れる
毎年2月に2週間ほど開催されるモダン建築やデザインをテーマにしたイベント。期間中はさまざまなツアー・企画が用意され、通常は入れない有名建築物が開放されたり、バスなどで街中の建築物を見て回れたり。ランチやディナー、アフターパーティー付のツアーもあります。料金は企画によってピンキリですが、特に建築物の内見ツアーは速攻で完売してしまうので、お早めに予約を! 
・Webサイト:http://www.modernismweek.com/

パームスプリングス モダニズムウィーク

モダニズムウィークのイベント会場。奥の白いテントの中では家具の展示販売会が行われていました

パームスプリングスモダニズムウィーク


これはスポンサーの車メーカーが展示していたワイヤーで作られたオブジェ

パームスプリングス モダニズムウィーク ツアーバス

2階建てバスで市内を回るツアーは種類、本数が多いので比較的参加しやすいです

パームスプリングス モダニズムウィーク バスツアー

バス2階席の様子。人気ツアーは大抵満席。
視線が高くなることで、普段は見えない建築物の庭の中まで覗けるのが◎

West Coasterが回ってみた!
必見のデザートモダニズムたち

1. パームスプリングス・ビジターセンター

Palm Springs Visitors Center
・住所:2901 N. Palm Canyon Drive, Palm Springs, Ca 92262
・建築:1963-1965年
・設計:アルバート・フレイ(Albert Frey)

パームスプリングスの入り口に位置するので、まず最初に立ち寄って観光情報を収集したり、地図をもらうといい!

パームスプリングスビジターセンター

もとはガソリンだったというビジターセンター。面影ありますね

パームスプリングスビジターセンター正面

正面から見るとこんな感じ

2. パームスプリングス市庁舎

Palm Springs City Hall
・住所:3200 E. Tahquitz Canyon Way, Palm Springs, CA 92262
・建築年:1952-1957年
・設計:アルバート・フレイ(Albert Frey)

パームスプリングス市庁舎

屋根を突き抜けるトリプレット(三つ子)のパームツリーが目印

3. バンク・オブ・アメリカ

Bank of America
・住所:588 S. Palm Canyon Dr.、 Palm Springs, CA 92264
・建築年:1959年
・設計:ビクター・グルエン・アソシエイツ(Victor Gruen Associates)

もともとはシティ・ナショナル銀行が使っていた建物。

パームスプリングス 銀行

銀行なのにこんなスカイブルーのかわいいデザイン(キノコみたい)

4. カウフマン邸

Kaufmann House
・住所:470 W. Vista Chino Rd., Palm Springs, CA 92262
・建築年: 1946-1947々
・設計:リチャード・ノイトラ(Richard Neutra)

アメリカ国内に現存する、ノイトラ設計による建築物のうち最後期の作品の1つであり、最も有名な建築の1つ。2008年12月に『Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)』紙が行ったアンケート調査では、LAのトップ10建築物にもランクインしたそう。

パームスプリングス カウフマン邸

モダニズムウィーク期間中にはリチャード・ノイトラに関するワークショップも開かれます

5. エルビス・プレスリーが
あま〜い新婚生活を送った家

Elvis’ Honeymoon Hideaway
・1350 Lade ra Circle, Palm Springs, CA 92262
・建築年: 1961年
・設計:ウィリアム・クライセル(William Krisel)

1966年にエルビス・プレスリーが、プリシラとの新婚生活を送るために1年間借りた家。もともとはこの敷地内で式を挙げる予定だったが、マスコミに嗅ぎつけられたため、急きょラスベガスに変更された。挙式当日にこの家に戻り、その後はここで甘い新婚生活を送ったとか。

パームスプリングス エルビス・プレスリー別荘

いわゆるミッドセンチュリーモダンデザインとはちょっと異なる気がするけど、あのエルビス・プレスリーが住んでいた家なのでぜひ立ち寄ってみよう

そのほか、ドライブしているとそこかしこにモダンな家や庭を見ることができます。くっきりとした線と緑、自然と人工的な素材の組み合わせ、シンプルかつエレガントで肩肘を張らない感じがデザートモダニズムの特徴。

パームスプリングス モダン建築

緩やかにサイドに伸びる屋根と背の高いパームツリー

パームスプリングスのモダンな庭

乾燥に強い植物で前庭をデザインするのもパームスプリングス流

エースホテル(Ace Hotel)で休憩!

ポートランドやロサンゼルスなどアメリカの主要都市にデザインホテルを展開し、各地で特徴的なデザインを施すことで街のランドマーク的な存在となっているエースホテル。パームスプリングスでは正式名称を「Ace Hotel & Swim Club」というだけあって、敷地の中央にプールが設置されています。他のエースホテルと異なり、縦(ビル)ではなく横に広がった設計はリゾート地ならでは。ここのレストランは、パームスプリングス散策中の休憩にはもってこい!

パームスプリングス エースホテル看板

写真を撮るなら、やっぱりココ(笑)

パームスプリングス エースホテル フロント

フロント

パームスプリングス エースホテル ショップ

ショップにはエースホテルのオリジナル商品も

パームスプリングス エースホテル レストラン

とてもカジュアルなレストランなので、食事でもお茶でも気軽に立ち寄れます

パームスプリングス エースホテル 宿泊エリア

客室はロッジのように、ロビーやプールのある建物からは離れて配置

◎ Palm Springs & Swim Club
・住所:701 E. Palm Canyon Dr., Palm Springs, CA 92264
・Webサイト: http://www.acehotel.com/palmsprings (日本語ページあり)

まだまだある!
パームスプリングスを楽しむコツ

映画に興味がある人は、パームスプリングス国際映画祭の時期がおすすめ。さまざまな映画を鑑賞できるだけでなく、プレミア上映に登場する映画スターたちを生で見れるかも!?

音楽好きなら1度は行ってみたいコーチェラ音楽フェスティバル。4月中旬の金土日を2週に渡って、計6日間開催される西海岸で最大規模の音楽フェス。出演者が豪華な上、場所柄、多くのセレブたちが遊びに来ることでも有名。日本のゴシップ誌では彼らのフェス・ファッションをよく特集してますね。

パームスプリングスの主なイベント

1月:Palm Springs International Film Festival
2月:Modernism Week
4月:Coachella Music Festival
6月:Palm Springs International Short Film Festival

そういえば、ゲイの街としても有名なパームスプリングス。パームスプリングス観光局のサイトでは宿泊施設の絞込検索に「LGBT」という項目があったりします。ゲイが集まるエリアはクラブなどのナイトライフが充実しているので、夜遊び好きにはピッタリ。

風車の大群は圧巻!

ロサンゼルスから向うと、パームスプリングスのちょっと手前に、風車の大群が現れます。これはなかなか日本ではお目にかかれない光景。常に強い風が吹くこの辺りは風力発電が盛んなのです。風車というと羽が大きく、風を捉えやすくなっているイメージがありますが、ここに立ち並ぶ風車はみんな超スリム(笑)

パームスプリングス 風車

何百本もの風車が立ち並び、羽がくるくる回る風景は圧巻

ジョシュア・ツリー国立公園

パームスプリングスから車で1〜1.5時間ほど北にジョシュア・ツリー国立公園(Joshua Tree National Park)があります。ロサンゼルスからは最も気軽に行ける国立公園です。「ジョシュア・ツリーに行ってきた!」と 40代くらいの人に言うと「U2の?」とたいてい言われます(笑)ちなみにそのU2が1987年にリリースした『Joshua Tree』というアルバムのジャケットは、ここではなくデスバレー(Death Valley)近くで撮影されたそう。

ジョシュア・ツリー

これがジョシュア・ツリー。砂漠地帯でよく見られます

いかがでしたか?
日本ではまだまだ知名度が低いパームスプリングスですが、ここも西海岸らしさを楽しめる場所のひとつ。ぜひ一度訪れてみてください♪

◉ 参照元:


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About the author

MAY

1999年より東京で、主にWebプロデュースに従事しつつ、オンラインショップの立ち上げ・運営などファッション系のプロジェクトにも参画。2011年より、長年の夢であった海外生活をすべくロサンゼルスに移住。
現在は現地のWebビジネス運営に関わりつつ、他媒体への執筆やアパレル買い付けのアテンドなども行う。

西海岸っ子たちの、自然体のユルさ、健康的な美しさ、自然(Nature)と遊び上手なところ、街や自然への愛情、、、は見ていて本当に羨ましくなります。"有機"ではなく本来の意味での"オーガニック"ライフだなぁと思います。『West Coaster』を通してそんな彼らの生活を紹介し、読者のみなさんに少しでもオーガニックな生活を楽しんでいただけたら嬉しいです。

趣味:街散策、キャンプ、国立公園巡り、LA/CAメイドのブランドを発掘すること