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女子が喜ぶクラフトフェア「Artisanal LA」を徹底レポート!

06/06/2017

今まで「West Coaster」では、「UNIQUE LA」や「Renegade」などのクラフトフェアを取り上げてきましたが、今回は中でも"女性向け"のクラフトフェア「Artisanal LA」をご紹介します。

女性起業家による食のクラフトフェア「Artisanal LA」

「地元ロサンゼルスの食品メーカーが製品を展示したり、レストランのシェフが腕を披露したりする場」として2010年にスタート。なぜ食品かというと、創立者であるShawna Dawsonがもともとレストランや食品メーカー、スーパーなどのPRの仕事をしていた人で、彼らを紹介するもっと個性的なイベントを自分で催したいと思ったからだそう。今では年に2回のLA単独開催のほか、West Elm(アメリカのインテリアショップチェーン)やThe Grove(LAのショッピングモール)とのコラボイベントも開催しています。4月と12月に開かれる単独イベントは、食品だけでなくホームグッズやコスメショップなど、計150店舗以上が出店するほどに成長しました。どおりで他のクラフトフェアに比べて、食品系ショップの比率が高いはず!色々味見ができて楽しいはず!(笑)

公式サイトによると、Artisanal LAとは...
Artisanal LA is a seasonal weekend long community shopping, tasting and learning experience showcasing the country's finest local, independent food crafters, makers, artisans and chefs.
(地元の独立系食品メーカーやシェフの展示を見ながら、ショッピングや味見、学びを体験してもらう場)

"食"はこんな店が出店してました!

Tiny Glacier / タイニー・グレイシャー

Artisanal-LA_Tiny-Glacier-02

こんな風にアイスコーヒーに入れて溶かす© Shigeyoshi Takebe

コーヒー好きのために作られた、コーヒー用のフレーバー(紅茶にも合うと思うのだけど、とにかくコーヒー推しらしい)。「はちみつ+ローズマリー」や「キャラメル+シーソルト」など9つのフレーバーは全て自然素材を使っていて、口にする人のことだけでなく、「地球を冷やしたり(温暖化を止めたり)、氷河の溶解をスローにしたい」という思いを込めているそう。ちなみにブランド名にも「氷河(Glacier)」というワードが使われてますね。

コアファウンダーの1人が元ラルフローレンの婦人服のデザイナーということで、とにかく見た目がかわいい!とても女性らしいアイデアの商品だと思いました(しつこいようだけど、やっぱり紅茶の方が合うと思う!「ラベンダー+はちみつ」を飲みましたが、フレーバーがコーヒーに負けちゃう…)。
http://www.tinyglacier.com/

P+ / ピー・プラス

自然素材(フルーツ、ハーブ、ローシュガーなど)を使った甘味料。砂糖による甘味料に代わるものを、ということでスタートしたそう。パッケージがCOOLですね。
https://www.popduplus.com/

Cooking Gift Set Co. / クッキング・ギフト・セット・カンパニー

Artisanal-LA_Cooking-Gift-Set-Co

チャイ用のスパイス © Shigeyoshi Takebe

2016年にサンタモニカにオープンした、料理系のギフトショップ。ワインに入れて楽しむスパイスなどがセットになった「Mulled Wine」やバーベキューで肉をスモークにするためのウッドチップがセットになった「Wood Chip Smoking Grill Gift Set」などを販売。確かにギフトにいい!自分用にはなかなか買わないものだし、パッケージがとてもオシャレ。私はこの「チャイのセット」が気に入りました。スパイシーですごくおいしかった〜
https://www.cookinggiftset.co/

CALIFIA FARMS / カリフィア・ファームズ

Artisanal-LA_カリフィア

かっちょいいおねーさんたちがサンプリングしてました © Shigeyoshi Takebe

人間と地球のために、植物から商品を作ることをミッションとして2010年に創立。オーガニックのアーモンドミルク、コールドブリュー(水出し)のコーヒーをはじめ、さまざまな飲料を作っています。ブランド名の「Califia(カリフィアと発音)」はカリフォルニア島を統治していたとされるカリフィア女王が由来だとか。ロゴがその女王のイメージなんでしょうね。インパクトありますねぇ。でもお店のおねーさんたちも負けてませんねぇ。ちなみにこちらのアーモンドミルクは日本でも買えるようです。
https://www.califiafarms.com/

BROTHECARY / ブロセカリー

香港生まれ、カリフォルニア育ちの双子姉妹によるスープ(出汁)屋さん「Brothecary」。広東料理に欠かせないスープはまさに家庭の味。自然な原材料と、抗生物質を使わずに育てられた動物の骨をじっくり煮込み、人工的な調味料も使わず作られたスープはとっても日本人好みの味でした。
http://brothecary.us/

Gardel’s Chimichurri Sauce / ガーデルズ・チミチュリ・ソース

Artisanal-LA_Gardels-Chimichurri-Sauce

このおじさんが売ってるんだから、旨くないわけがない!笑 © Shigeyoshi Takebe

1996年にロサンゼルスのウェストハリウッドにオープンしたお店。自然素材だけを使い、GMOを使わずに作られているそう。アルゼンチン発祥のソース「チミチュリ」は、南米では万能ソースとしていろいろなものに使われますが、特にステーキソースとしてよく使われるようです。
http://www.chimichurrisauce.com/

The Humms Guy / フムス(ハムス)・ガイ

Artisanal-LA_The-Humms-Guy-02「これ、俺の顔なんだよ〜」と言いながら、色んなフムスを試食させてくれました © Shigeyoshi Takebe

最近では日本でも知られている、中東の料理「フムス(ハムス)」。茹でたひよこ豆にニンニクやオリーブオイルなどを加えてペースト状にしたもので、野菜やチップスのディップとして、ホームパーティーやピクニックの定番です。中東出身のMohamedさんが故郷の味を懐かしんで始めた同店。彼の顔がパッケージにも使われていてインパクト大!この外見で、全商品USDA取得のオーガニックというのがニクい!ベイエリア(サンフランシスコ〜シリコンバレー)のファーマーズマーケットで販売しているそう。
https://www.thehummusguy.com/

AG Standard Almond / エージー・スタンダード・アーモンド

全てカリフォルニア産のアーモンドを使用しているという「AG Standard Almond」。色んな味があります。こういうパッケージが西海岸ぽいな〜。LAのオシャレなスーパーでちらほら見かけます。
http://getagstandard.com/

アメリカでは一般的な「ビーガン」や「ベジタリアン」など、動物や動物を原料とするものを食べないポリシーの人たち。このイベントには「Vegan Outreach Organization」という、"動物を食べたり、動物を原材料とする製品をなくすための活動"をしている団体から、ヤギやブタの赤ちゃんが遊びに来て、ビーガン促進のお手伝いをしてました。
ビーガンやベジタリアンについてはこちらから

"食"以外にはこんなお店が出店してました!

The Last Bookstore / ラスト・ブックストア

LAの伝説的な本屋さん「The Last Bookstore」も出展していました。店舗に行くと本当にすごくて、なんていうか、ハリーポッターみたいな本屋さんです。LAに来たらぜひ一度覗いてみてください。
http://lastbookstorela.com/

LENUS Handcrafted / レナス・ハンドクラフテッド

2013年にサンディエゴでスタートしたスキンケアブランド「Lenus Handcrafted」。人工的な原料や香料を一切使わず、オーガニックと認められた原料のみを使うほか、乳化のためには水ではなくアロエのジュースを使うなど、原材料にこだわって作られています。
https://shoplenus.com/

そのほか、30以上のさまざまなワークショップやクラスが開かれていました。

Artisanal-LA_Heat-Beets-Gardening

Heat Beet Gardeningによる「土を使わずに食物を育てる」というクラス。© Shigeyoshi Takebe

Artisanal-LA_鶏肉

Cooking Labでは「Alchemy of Chicken(鶏肉をもっと美味しく食べる秘法)」を実演 © Shigeyoshi Takebe

Artisanal-LA_Caligraphy

Calligraphyによる万年筆を使ったカリグラフィーのクラス ($85/1.5時間)© Shigeyoshi Takebe

Artisanal-LA_リース

花のリース作りを習うクラス($10/1時間)© Shigeyoshi Takebe

最後に、会場内に設置された「What do you want to learn?(何を学びたい?)」というメッセージボードを。
What-Do-You-Want-Learnボード

What-Do-You-Want-Learnボード

「テイラー・スウィフトの親友になる方法!:)」© Shigeyoshi Takebe

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「食べ物の無駄を減らす方法」© Shigeyoshi Takebe

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「私(僕)の愛をみんなと分かち合う方法」© Shigeyoshi Takebe

What-Do-You-Want-Learnボード

「2016年の(アメリカ)大統領選挙にロシアは影響したか?」「↑YES」© Shigeyoshi Takebe

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「時間通りに起きる方法 Zzz」「起きれるようになった!」© Shigeyoshi Takebe

What-Do-You-Want-Learnボード

「泳ぎ方とバイクの乗り方。子供時代にやり残したことがイッパイ」© Shigeyoshi Takebe

◎ Artisanal LA

    • 住所: ダウンタウンLA(California Market Centerなど)
    • 開催: 毎年春(4月頃)と冬(12月頃)
    • 入場料: 前売り$10、当日$15(12歳以下は無料)
    • 駐車場: 会場により異なる(CMCの専用駐車場:イベント当日は$9)
    • Webサイト: http://artisanalla.com/
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MAY

東京でWebマーケティング・ECコンサルに従事した後、2011年に長年の夢であった海外生活をすべくロサンゼルスに移住。現在はフリーランスとして旅をしながら様々なWebプロジェクトやアテンド案件に参画。
趣味:街散策(#しべさんぽ)、ロードトリップ、キャンプ、国立公園巡り、イベント巡り(特にフェスと映画祭)、西海岸メイドの素敵なブランドを発掘すること。

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