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ローフードの決め手は発芽(スプラウティング)&酵素!

12/29/2015

美容の大敵、活性酸素を抑えこむ発芽食品!

ローヴィーガンが食べるのは、フルーツ、野菜、ハーブ、ナッツ、種類、花、キ ノコ類、海藻などさまざま。でも、中でも特徴的なのが、発芽させた豆類やナッツ、野菜の種、穀物を食べる点です。発芽させるとは、豆や穀物を水に10時間ほど浸けて、芽を出させること。一体どんなメリットがあるのでしょうか?いくつか挙げてみました。

①栄養価が高い
豆や穀物、ナッツ類などは元々栄養があるものですが、発芽するとその栄養価が飛躍的に高まり、特に食物繊維、ビタミンB群(ビタミンB 群は炭水化物や 脂肪、タンパク質の代謝に働く非常に重要な栄養素!)、タンパク質が豊富と言われています。そのほか、ビタミンC、E、A も豊富で、場合によっては発芽することで元の15倍にもなるという研究結果もあるほどです。

②栄養が消化吸収されやすくなっている
まず、種類に含まれるタンニンは消化の妨げになると言われていますが、種を発芽させるとこのタンニンはほとんどなくなってしまいます。また、発芽した豆や 穀物、種類は消化酵素を多く含むため、消化の助けになります。さらに、穀物や種類、豆類などには「酵素抑制物質」と呼ばれる消化酵素の働きを抑えてしまう物質が含まれているのですが、これも発芽させることでなくなるため、そのまま 食べるよりもずっと消化しやすくなるんです。

③成人病や老化の原因となる活性酸素の働きを抑える
発芽した豆や穀物は抗酸化物質を多く含むため、がんをはじめとする多くの生活 習慣病の原因の一つと言われる体内の活性酸素の働きを抑える効果があります。また、活性酸素は不飽和脂肪酸と結びつくことで細胞の老化を引き起こすため、肌や髪の老化などにもつながる美容の敵でもあります。

…などなど、スプラウティング(発芽)にはメリットがたくさんあるんです。ただ、種(たね)類はスプラウティング用にきちんと衛生管理されて作られたものでないと、微生物によって汚染されている危険性もあるので注意が必要です。ブロッコリーの種などは発芽させて食べると非常に栄養がありますが、食用の種かどうかをきちんと確認してから使うようにしましょう!

自分で発芽させるのが一番!
でもコツを掴む必要アリ!

日本でも発芽玄米などが流行って売っていますが、発芽は自宅で行うのが一番。なぜなら、発芽したことでできる栄養や酵素は時間と共に失われていくからです。やり方はそれほど難しくはありません。穀物や豆などの種類によっても微妙に違ってくるのですが、基本的には…
①発芽用の生きた種子や豆類を購入。可能な限りオーガニックのものなど化学物質が入っていないものを選びましょう。
②石や木の葉、その他ゴミをきれいに取り除いたら、水でキレイに洗います。
③洗った種子を水に12 時間ほど浸けます。
④ ③ザルに取って水気を切ったらプラスチック容器などに入れて蓋をし、冷蔵庫に入れます。
発芽するまでの時間は豆や穀物、種の種類、気温や湿度などによって異なりますが、だいたいの場合、1〜2 日程度で発芽します。発芽するまでただ放置してしまうとカビが生えたり、微生物が繁殖してぬめりが出たりしてしまうので、こまめにチェックして水で洗い流してあげましょう。

さあ、こんないいことづくめのスプラウティング!発芽させるまでちょっと手間はかかりますが、皆さんの食生活をガラリと変えること間違いなし。西海岸のヘルスコンシャスな人たちはこの発芽させた種や豆類をサラダやサンドイッチなどに上手に使って毎日を健康に過ごしています。みなさんもぜひ、挑戦してみては?

 

◉引用元:

  • The Raw Food Groups」(『KarenKnowler THE RAW FOOD COACH』)
  • What Are the Benefits of Sprouting Seeds?」(『SFGATE』)
  • Raw Food」(『SPROUTPEOPLE』)
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    Totti

    元West Coaster運営者&Co Founder。 LA在住歴10年超のアラフォー日本男児。日本では書籍や雑誌、Webメディアの編集および執筆、広告制作などに従事。現在はフリーランスの編集者&ライター。

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